SPIRALはグラフィックにPGPLOTを使用しているので、これもインストールします。
PGPLOTのソースはPGPLOTのホームページ、
http://www.astro.caltech.edu/~tjp/pgplot/
からたどって、
ftp://ftp.astro.caltech.edu/pub/pgplot/pgplot522.tar.gz
を入手します。
PGPLOTのインストールは私の場合以下のようにしました。 (以下では、ソースファイルを/tmpの下に置いたものとします。
% cd /usr/local/src/ % tar xvfz pgplot522.tar.gz % cd /usr/local/src/pgplot/sys_linux/ % cp g77_gcc.conf gfortran_gcc.conf % vi gfortran_gcc.conf (ファイルを修正)ここでは、viやemacs等で、
FCOMPL="g77"
とある行を
FCOMPL="gfortran"
と修正します。
つづいて、
% su # mkdir /usr/local/pgplot (インストールディレクトリの作成) # chown mhamabe pgplot # exit % cd /usr/local/pgplot % cp ../src/pgplot/drivers.list . (ソースからdrivers.listをコピー) % vi drivers.list (drivers.listを修正)上記のdrivers.listの修正は、必要なドライバについて行頭のコメント (
!
)を外せば良いのですが、とりあえずは最低限以下の行のを生かして、
画面表示とPSファイルを出力できるようにすれば良いと思います。
これら以外のエントリーを生かすときには、ソースの修正や新たなライブラリの インストールが必要になることがあります。
PSDRIV 1 /PS PostScript printers, monochrome, landscape Std F77 PSDRIV 2 /VPS Postscript printers, monochrome, portrait Std F77 PSDRIV 3 /CPS PostScript printers, color, landscape Std F77 PSDRIV 4 /VCPS PostScript printers, color, portrait Std F77 XWDRIV 1 /XWINDOW Workstations running X Window System C XWDRIV 2 /XSERVE Persistent window on X Window System Cここまでできたら、以下のようにしてmakefileを作成して、makeコマンドでコン パイルします。
% /usr/local/src/pgplot/makemake /usr/local/src/pgplot linux gfortran_gcc % make % make clean % make cpg
PGPLOTのmakefileにはinstallというターゲットがないので、システムへの インストールは手作業で行う必要がある。
私の場合は以下のようにしている。
% su (rootになる) # cd /usr/local/bin/ # ln -s /usr/local/pgplot/pgxwin_server . # cd /usr/local/lib # ln -s /usr/local/pgplot/lib* . # cd /usr/local/include/ # ln -s /usr/local/pgplot/*.h .
また、デフォールトでは/usr/local/libがライブラリpathに入っていない ようなので、以下のようにして加えておくと良いだろう。
setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/lib
と書いておく
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib
と書いておく
さもないと、
/iraf/extern/spiral/bin/imgdisp.e: error while loading shared libraries: libpgplot.so: cannot open shared object file: No such file or directoryというようなエラーメッセージを見ることになる