インストール手順については、上記最後の2ファイル、``PC-IRAF V2.12 Installation Guide'' (pciraf.ps.gz)と ``IRAF Site Manager's Guide'' (unixsmg.ps.gz)に、少し前の版について ですが、かなり丁寧に説明されていますので、まずはこれらをよく読むことをお 奨めします。
また、上記の2文書は読んでいられないという方は、READMEを読まれると良いと 思います。もう少し簡単に必要なことが述べられています。
それも読めないという方は、この文書を読めば何とかインストールできるように 書いているつもりです。
具体的な手順については以下のようにすると良いでしょう。(実際には、 ファイルの圧縮を解いて然るべき場所に置き、環境設定をするだけです)
#
はrootのプロンプトを表します。
また、irafのuserID、groupIDを共に5001とします。)
# mkdir -p /iraf/iraf # /usr/sbin/groupadd -g 5001 iraf # /usr/sbin/adduser -c "IRAF Administrator" -d /iraf/iraf/local \ -g iraf -s /bin/csh -u 5001 iraf # passwd iraf # chown -R iraf.iraf /iraf以下の作業のほとんどは上記で作ったirafというユーザで行います。
/iraf IRAF関連ファイルのルートディレクトリ /iraf/iraf IRAFそのもののルート(ASを展開するディレクトリ) /iraf/irafbin IRAFのバイナリを展開するディレクトリ /iraf/irafbin/bin.linux Linux版IRAFコアシステムを展開するディレクトリ /iraf/irafbin/noao.bin.linux Linux版NOAOパッケージを展開するディレクトリ /iraf/x11iraf X11IRAF用ディレクトリ /iraf/extern 外部パッケージ(stsdas, spiral等)用のディレクトリIRAFの配布ファイルはtarでアーカイブされ 1、 gzipで圧縮されています。
例えば、IRAFのサイトから取得して来たファイルを置いた場所が
/tmpであるとした場合、
(以下 %
はユーザirafのプロンプトを示します)
% setenv iraf /iraf/iraf/ (最後に / が必要なことに注意) % cd $iraf % tar xvfz /tmp/as.pcix.gen.gz % cd /iraf; mkdir -p irafbin/bin.linux ; cd irafbin/bin.linux % tar xvfz /tmp/ib.lnux.x86.gz % cd /iraf; mkdir irafbin/noao.bin.linux ; cd irafbin/noao.bin.linux % tar xvfz /tmp/nb.lnux.x86.gz
% setenv LANG C % setenv iraf /iraf/iraf/ (最後の / に注意) % cd $iraf/unix/hlib % source irafuser.csh % ./install -nここで最後の-nは実際には実行しない(試してみるだけ)という意味です。 を表しています。スクリプトの実行の途中で様々なことを訊かれますが、 基本的には最初の3つに答えれば良いはずです。つまり、
New iraf root directory (/iraf/iraf): Default root image storage directory (/iraf/imdirs): Local unix commands directory (/usr/local/bin):これらは、それぞれIRAFを展開したディレクトリ、 デフォールトの画像ファイル用のディレクトリ 2、 実行ファイルを置くディレクトリを訊かれているのですが、今の場合は 括弧の中の通りに答えれば良いはずです。 おそらく途中でネットワークの設定がエラーになると思います。 この場合はとりあえずWould you like to return to networking setup? という問が出たときにnoと答えて先に進んでください。 (本番ではエラーになりません)
他に特にエラーがなく無事に終わったら、続いてsuコマンドでrootになり、
# /bin/csh # setenv LANG C # ./installを実行します(上記の
#
はrootのプロンプトを示します)。
スクリプトが終了したら、exitコマンドでrootから抜けてください。